町医者 松嶋大ブログ

岩手県盛岡市で「なないろのとびら診療所」を運営する町医者・松嶋大のブログです。

雑感

8割削減はできるとか、できないとか。だったら僕は倒産を選びますよ。

新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらない。 国と専門家は、感染拡大防止(と感染を減らす)として、人との接触を8割削減することを掲げている。 8割は努力目標といったぬるいものではなく、最低ラインである。 まず、人との接触について、西浦先生の解…

医療による”循環型コミュニティ”の再創造

「医療による循環型コミュニティの再創造」 僕が、オークをはじめ、私どもグループの取組みを語る(講演)ときのお題です。 循環型コミュニティ。 有り体に申せば、6次産業、地産地消です。 あえて、「循環型」とつけているのは、互いに顔が見える関係性で…

飛ばない飛行機はただの鉄屑か。

まさか、そんな訳はない。 確かに飛行機は飛んでこそ飛行機だが、飛ばずに地上にいたとしても飛行機だ。 間違いない。 (飛行機好きだから言っているのでは決してない) 今回の、新型コロナウイルスの感染拡大で、飛行機会社は悲惨だという。 世界では、すで…

最後に大きな仕事ができた

2019年3月10日から、ちょうど一年が経ちました。 チュウゾウさんが、子どもたちを含む市民を前に、ご自分自身の戦争体験(従軍経験)を語ってくれた日です。 それから、数ヶ月ののち、旅立たれました。 旅立ちの数日前、僕は、チュウゾウさんにお尋ねしまし…

認知症があろうとなかろうと、その人はその人だ。

僕は、普段、他人の批判や非難をしないと決めています。 まして、ブログやSNSなど不特定多数の目に触れそうなものであればなおさら。 (僕をよく知っている人は、たまにしてるでしょーと思うかもしれませんが、あれは批判などというものではなくて、興味がな…

働き方改革を超えてゆく。

働き方改革を超える。 昨年末、そう決めました。 本当は、超えるかどうかなんてどうでもいいんですけどね。 でも、何か目安になったものがあったほうが分かりやすいですから。 比べるほうがあった方が自分たちの施策も考えやすいので、僕は、超えると決めま…

オークフィールド八幡平:季節モニター大募集!

オークフィールド八幡平から、季節モニターの大募集です。 とその前に、なぜこのブログでの案内なのかという点から。 オークフィールドは岩手県八幡平市にある賃貸住宅(サービス付き高齢者向け住宅)で、私がオーナーを務めています。 こちらもご参照くださ…

「ギバーと利他的な人としか付き合わない」:飛躍の年になるか!?

あけましておめでとうございます。 本日は令和二年の仕事初め。 というわけで、ブログ始め。 正月、恒例の初詣へ行きました。 我が家は、盛岡八幡宮。 参拝を滞りなく済ませて、帰ろうかなと思い歩いていると目に入ったのが今年の運勢。 「飛躍運」 内容を読…

盗まれすぎた一年、やっと終わりです。。

やっと、一年が終わります。 今年は、やっと、という感じ。 もちろん楽しかったし、充実もしていたのですが、何せ、いろいろありすぎました。 だから、やっと。 人生初の経験の数々。。 イイことも、悪いことも色々と。 そして、相変わらず、たくさん盗まれ…

除夜の鐘がうるさいとか、福祉施設建設反対とか。

生きづらい世の中になった、と思うのは僕だけでしょうか。 障がい者施設や高齢者施設の建設反対というのは、もはや耳にタコができるほどに聞き慣れました。 いつも寂しいなと思いつつ、慣れとは恐ろしいものですね。 最近では、ニュースなどで見ても、「また…

書くこと、書きたいことはたくさんあるのですが。

みなさま、ごぶさたしております、久々の投稿です。 書くことは大好きで、書くことも、書きたいこともたくさんあるのですが、1ヶ月半ほど筆が進みませんでした。 ちょっと混乱していたんだと思います。 人生初のことが連発して。 それはともかく、年末にあ…

町医者 松嶋大の「医・食・住」サロン、を開設しました!

町医者のオンラインサロンを開設しました。 タイトルは、町医者 松嶋大の「医・食・住」サロン。 SNSやブログよりも、もう一歩、本音で正直に語りたいと、ずっと考えていました。 そこで、オンラインサロン。 認知症のこと、在宅医療のこと、終末期医療のこ…

医療の大衆化

久々の投稿です。 書きたいことはいっぱいあるのですが、なかなか筆が進まず。 そんな最近、ちょっと気づいたことがあったので、備忘録的に書いておこうかなと。 ---- 先日、横浜でオフ会をやったのですが、その中で「制度の狭間」という語りがありました。 …

日本CCRC協会設立シンポジウムのご案内

私が所属する日本CCRC協会の設立シンポジウムのご案内です。 ------ 日本CCRC協会の設立シンポジウム「地域を変える、共生社会を目指して」を開催いたします。岩手で産声を上げた日本CCRC協会、岩手から始動します。今回、当協会の設立シンポジウムに素晴ら…

衝撃は第三幕へ。

(2019/10/9 加筆・修正) 2016年11月24日夜。 決して忘れることがない一日、深い衝撃を受けた夜です。 この日、オークフィールド八幡平と山下社長、創業者の関口さんに出会いました。 (厳密には、関口さんはすでに他界されていて、関口さんが残された「創…

どんな人生でしたか?

30秒はかかったと思う。 遺影を前に、弔事を語り出すまで。 遺影の中の元気なお姿に、いろいろな思いが巡り、涙が溢れて、弔事の言葉が出なかった。 先日、お亡くなりになった患者さんの葬儀にて、弔事を読むことになった。 無論、僕の場合、弔事は読むもの…

先生と呼ばれて

25歳で医師になった僕は、かれこれ20年ほど「先生」と呼ばれる生活を続けている。 人生の半分までもう少し。 いずれ、「非先生」時代ははるか遠くになった。 あらためて考えてみると、医療以外の場でも、「先生」と呼ばれることがほとんどだ。 たまに、「松…

地域の中にあるということ 

地域の中にあるということ。 私の構想の中核概念でありながら、十分に言語化できていないこと。 今回は、このテーマに自ら迫ってみたい。 先日、保健室事業(暮らしの保健室もりおか)を終えました。 結局、ここ数ヶ月、私にとって核心的事業であったものを…

未完成の似顔絵と未完成の僕

毎年、この時期が来ると、必ず思い出す患者さんがいます。 湊さん(仮名)、私の宝物の生みの親です。 宝物とは、僕の似顔絵。 長くなりますが、この似顔絵の物語をご紹介します。 ------ 大都会で働いていた湊さんは、60歳を目前に故郷岩手に戻りました。 …

片思いのマブダチ

さすがに堪えた。 かかりつけ患者さんが、老衰が進む中、最後の最期でぽっくりと逝った。 遠くないなと想定していたが、やはり突然だった。とびきり思い入れがある患者さんだったから、余計に堪えた。 「お医者さんにお任せ」という岩手県人にありがちな気質…

惚れた人だけのものを②

前回、私が胡散臭いという話を書きました。 なぜ胡散臭いかについて、「健康食品を取り扱う胡散臭い町医者について」という切り口で考察を書きました。 今回はその続きです。 前回、 ちなみに、私が取り入れる健康食品などには、一つの超強力な共通項があり…

惚れた人だけのものを ①

町医者・松嶋大は胡散臭い。 と思われていると、思っている。 被害妄想と見る向きもあるが、そんなことはないだろう。 漏れ聞こえる声を踏まえると、やっぱり胡散臭い医者という結論に至る。 M気質ではないが、こういうふうに評価されるのは案外嬉しかったり…

割が合うとか、合わないとか。

割に合うとか、合わないとか、そういう基準で考えることはない。 やりすぎだと言われたり、きれいごとだと言われたり、脅迫的(+強迫的)だと批判されたり、散々だ。 しかし、私の耳は案外うまくできている。 批判や非難は、私の耳には入ってこない。 とに…

そもそもなぜ医者を目指したのか?<町医者・松嶋の謎シリーズ⑤>

なぜ、医者になったの? よく尋ねられるご質問です。 答えはたった一つ。 「(高校3年生のとき)父に勧められたから」 基本これだけなのですが、布石が一つだけあります。 高校一年生のとき、担任の先生の導きがありました。 本当は文系に進みたかったんで…

介護保険が気持ち悪い。新たな地平へ。

介護保険が気持ち悪い。 とにかく気持ち悪い。 数年前からぼんやり思っていた。 オークフィールド八幡平を経営するようになって思いが強くなった。 そして、ここ数ヶ月、気持ち悪さがマックスになった。 (気持悪さがマックスになった理由はとっても書けない…