町医者 松嶋大ブログ

岩手県盛岡市で「なないろのとびら診療所」を運営する町医者・松嶋大のブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ブログを引っ越します。

数年来続けてきたこちらのブログですが、このたび、休止いたします。 今後は、noteにうつり、適宜、発信していきます。 町医者松嶋大のnoteはこちらから ↓ ↓ ↓ https://note.com/machi_isya どうぞよろしくお願いいたします。 ----- 写真は、亡きばあちゃん…

人に、縁と、社会へと繋がる扉。

今日、とってもうれしい相談が届いた。 70代の方が、ぼくらの有償ボランティアチームに入りたいと。 理由を伺うと、それが最高で、本当にうれしかった。 「退職して人との繋がりが減ったので、また社会や人と繋がりたい」と。 この言葉(理由)に、ぼくがど…

奇跡的な必然。

【備忘録として】 1年半くらい前、その方に出会った。 独特のオーラを持ったその方とは、結局、あの日限りで、この日まで再会することはなかった。 ただ、その方は、何人かの患者さんをご紹介くださった。 「盛岡にいい先生がいるから、行ってみなさい」と…

一目惚れか、時間依存性か。

恋愛の話ではないけれども、ある意味で恋愛と同じかもしれない。 患者さんに対してである。 一目惚れか、時間依存性か。 ぼくは圧倒的に前者である。 つまり、一目惚れ。 ぼくの場合、少々偉そうだけれども、出会う前にいくつもの壁がある。 まずもって、診…

「おたくさん」

大好きな患者さんが、やっと、退院してきた。 2ヶ月近く前に、泣く泣く送り出した患者さん。 治すことが医師の唯一の役割であると信じるぼくとしては、確率を考えて、入院治療が最善と思えば躊躇なく入院を選択する。 とはいえ、入院の選択は、いつでも辛い…

帰国をご検討中の在米日系シニアのみなさまへ

オークフィールド八幡平にご興味をもってくださり、大変ありがとうございます。オークフィールド八幡平は、東北の岩手県八幡平市にあります。十和田八幡平国立公園の麓、岩手山と八幡平を眺める大自然の中にある賃貸住宅(サービス付き高齢者向け住宅)です…

ぼくは救うことはできても、支えも、癒やしもできない単なる医者だ。

ぼくは単なる医者に過ぎない。 主な仕事は、診断をつけて、適切な薬を出したり処置をしたり。 その結果として、患者さんを救う。 これに尽きる。 本当は、支えになりたいし、癒やしも提供できたら、どんなにいいだろうなと思う。 が、そんなことは、単なる医…

苦楽をともに。

人生いろいろだ、最近、つくづく心からそう思う。 実は、体調を大きく崩した。 大げさに言うと、一瞬、死ぬかと思ったほど。 ここ、1,2年、時々、体調が悪いときがあった。 一切誰にも言わなかったけど。 今回、さすがに一瞬でも死を覚悟するほどの体調不…

こころのバリアフリーの実現を、なないろ未来財団に託します。<一般財団法人なないろ未来財団設立趣意書>

2020年7月14日、一般財団法人なないろ未来財団を設立しました。 その趣意書全文を掲載します。 ---- 今、思い返してみますと、曽祖父は、今でいう認知症を患っていたのだと思います。 ある時、衝撃的なことがありました。 祖父が曽祖父を、「バカ呼ばわり」…

玄米甘麹豆乳で健康をサポートしたい! 〜なないろのとびら診療所でクラウドファンディングに挑戦中〜

なないろのとびら診療所にてクラウドファンディングにチャレンジすることにしました。 「玄米甘糀豆乳で健康をサポートしたい!〜今こそ食べるものに興味を持ってほしい〜」 ぼくは、一貫して、食にこだわっています。 「カラダは食べたものでできている」と…

奇跡ではなく必然。ただし最後は情熱と愛情だ。

90歳弱の大好きなおじいちゃんが体調を崩し、手術を受け、リハビリを進めている中、食べられなくなったと、ご家族から相談を受けました。 (すみません、最大級の敬意を表して、おじいちゃんと書きます。決して軽々しいつもりはありません)。 経過を伺いま…

不幸なことだ、でも光栄だ。

(事実に基づきますが、個人情報もあるため一部フィクションです) 「本来は不幸なことですよね」 後部座席に座る患者さんのご家族に、ぼくは少しだけ振り返りながら話した。 そうですね、と言われたのか、あるいは頷かれたのか、よく覚えてはいない。 患者…

一歩踏み出し、一歩踏み出すこと。そして手と手を取り合う。

いつものように訪問診療に行くと、本当にタッチの差で、電動車いすでお出かけしたところだった。 まだ家を出て数秒のところだったので、声をかけて、そのまま家に戻って、診療をすることも不可能ではなかったけど、せっかくだから、後からこっそりついてゆく…

仲間を大募集します!

僕らの終わりなき旅も、いよいよ佳境に差し掛かってきました。 (終わりがないので、佳境も何もあったものでもないのかもしれませんが・・) 現在、事業の深化を進めています。 そこで、深化をより進化させるため、仲間を大募集します。 募集するのは下記の…

オークの挑戦「コロナ時代だからこその豊かな暮らしを実現したい」

全国、全世界において新型コロナウイルス感染の拡大がおさまりません。生活において様々な自粛を余儀なくされ、窮屈な日常となっています。 コロナ感染は完全になくならないのでは、という意見もあります。であるとすれば、コロナが日常的にあるという前提で…

施設はちょっと、でも自宅も大変・・・

オークフィールド八幡平は、施設ではなくシニア向け住宅。 施設のような利便性と、自宅のような自由さの双方を兼ね備えた、シニアのための賃貸住宅です。 三食の食事のご準備が大変という方、オークテラス(レストラン棟)で、いつでも美味しい食事をどうぞ…

オークフィールドから新たな生活様式のご提案 【二拠点生活、リモートワーク、移住をご希望される方へ】

オークフィールド八幡平には、シニア向け住宅の他、一般賃貸もあります。 つまり、年齢制限なく、どなたでもご入居(ご利用)いただけます。 二拠点生活やリモートワーク、移住先として、オークはいかがでしょうか? 二拠点生活として、面白い拠点になると思…

ちっちゃいばあちゃんと鰻と僕

この週末、ちっちゃいばあちゃんと鰻を食いに行った。 (「食いに行く」という、少々乱暴な言い方がしっくりくるのだ) ちっちゃいばあちゃんこと、ぼくが愛して止まない、かかりつけ患者さん。 実は、ぼくは存命中の患者さんについてブログやSNSで書くこと…

シニア向け無料連続セミナー 「コロナ時代のシニアの新たな住まい方」のご案内

オークフィールド八幡平が贈る、シニア向け無料連続セミナー 「コロナ時代のシニアの新たな住まい方」のご案内です。昨今の新型コロナウイルスは、日々の暮らし方を一変させました。それは、とりわけ、シニアにおいて深刻であった(ある)といえないでしょう…

どうせだったら、究極な偽善者を目指せばいいんじゃないの。

僕は、偽善者である。 間違いない。 いつ頃だろう、自分が偽善者だと気づいたのは。 きっと、医者になってから。 医学生時代までの僕は、典型的なダメ男、ダメ学生で、いわゆる世間から「善い」という評価をもらうことなんて毛頭なかった。 だから、偽善も善…

(このままずっと)みんなマスクをしつづけていたら変な世の中になるわよね。

患者さんに言われて、ハッとした。 と同時に、よくぞ言ってくださったと。 (このままずっと)みんなマスクをしつづけていたら変な世の中になるわよね。 ホント、同感。 絶対、変な世の中になる(と思う)。 そもそも、万全の感染対策としてマスクをしている…

患者さんの愛情に包まれる。

患者さんの愛情に、いつも包み込まれている町医者です。 僕の数少ない自慢です。 亡くなった患者さんからの形見分け、ご寄贈いただいたもの・・、診療所では、僕を取り巻く様々なものが患者さんに関わるものが少なくありません。 診察室の椅子(僕がいつも座…

ただただ、目の前の人に最善を。

感動というか、感激というか、驚愕というか。 まずは、事実を淡々と記述したい。 先日の朝、薬剤師さんから連絡。 かかりつけ患者さんが薬局に来て、診療を希望されていると。 症状を確認すると重症が否定できない。すぐに診察ができなかったので、いつもお…

オークフィールド八幡平の新パンフレットをお届けします。

オークフィールド八幡平の新しいパンフレットができました。 外注せず、自分たちで創りました。 デザインは千田さん、写真は若山さん。 現物は蛇腹です。 ライトブルーの部分が表紙。 星空が裏表紙です。 (サイズはハガキサイズくらい) 手前味噌ですが、と…

死に方の問題だ。

「死に方の問題ですね」 こう語ることが少なくない。 死に方。 語弊がある表現かもしれないし、忌み嫌う方もあるかもしれない。 でも、あらためて考えてみたい。 ヒトは死ぬ。 時期はともかくとして、絶対に。 医学に絶対は基本ないが、唯一、絶対なのが、こ…

さながら間抜けなウルトラマン、いやショッカーか?

僕が主治医だからという理由で、かかりつけ患者さんが、とある施設に入所を断られました。 業界内で嫌われ者の僕にとっては案外よくある話。 僕が主治医だから入所を断られる場合、主治医を変えるように患者さん・家族が迫られる場合、この手のネタは事欠き…

なぜ選択肢がないのだ?

「本当は、美容師さんがいいけどね」 介護施設で、床屋さんに散髪しもらってスッキリした女性にお尋ねすると、少なくない方がそう答える。 (床屋さん、以下、理容師さんで) こういう場合、通常、選択肢がないのだ。 理容師さんが施設に来る。(訪問理容) …

寄り添わない、ただ、ともに歩みたい。

三つの約束をいたします。 まず、僕は絶対に悪いことはしません。 そして、最善を尽くします。 最後に、何でもおっしゃってください。何でもお聞きします。 僕が、初対面の訪問診療の患者さんに、診療を終え、別れ際にお伝えすることだ。 患者さんとの約束で…

寂しさが最小限な、遠距離恋愛のような日常を。

タイトル書いていて、勝手にドキドキしました。 (そんなことはどうでもいいのですが) 遠距離恋愛って、読んで時のごとく、恋人同士が遠く離れ離れにあっても好きでいるような状態のこと!? なんで、突然、こんなことを考えていたかというと、そうです、昨…

われ、日中の架け橋とならん。

中国からマスクがたくさん届きました! 中国の友人、馬さんからの贈り物です。 馬さん、ありがとうございます!! 大切に使いますねー。 さて、中国。 近くて遠い隣国、中国。 ずっとそう思っていました。 初めて中国本土(大陸)に行くまでは。 そんな中、…